簿記検定の合否結果の発表
簿記検定試験の合否結果の発表と合格証書
簿記検定試験を受験した後は、いよいよ合格発表ですね。合格発表と合格証書の受け取りについて調べました。
1. 日商簿記検定試験の合格発表
Ⅰ. 団体で日商簿記試験の受験申し込みを行った場合
a. 申込団体から合否結果を知る方法
団体申込の場合、申込団体に問い合わせて合否結果を知ることが可能な場合があります。申込団体による合格発表と思って下さい。
b. 個人が直接合否結果を知る方法
ネット申し込みの場合は、WEB成績照会サービスにより、合否結果を確認できます。WEB上の合格発表です。すべての商工会議所で、WEB成績照会サービスが利用できるとは限りません。
Ⅱ. 個人で日商簿記試験の受験申し込みを行った場合
合否結果の確認方法は、商工会議所によって異なります。合格発表方法の例として以下のような方法があります。
a. WEB成績照会サービス
WEB成績表照会期間に専用のページから受験番号等を入力することにより、合否結果の確認ができます。WEB上の合格発表です。インターネット申し込みを行った人だけ利用できる商工会議所や、事前に申し込みが必要な商工会議所もあります。
b. 郵送
合格証書は、申込方法が何であろうと郵送される商工会議所もあります。郵送希望者のみ合格証書が郵送される商工会議所もあります。この場合、郵送希望者受付期間決まっています。別途郵送の手数料がかかる場合があります。
c. 合格者受験番号の商工会議所での掲示
合格者受験番号を商工会議所内で掲示する合格発表方式の商工会議所もあります。
d. 合格者受験番号のホームページ掲載
合格者受験番号をホームページに掲載する合格発表方式の商工会議所もあります。
e. 合否メール通知サービス
大阪商工会議所のサクラサクメールなど、メール通知サービスによる合格発表もあります。
2. 日商簿記検定試験の合格証書・合格証明書
Ⅰ 合格証書
日商簿記検定試験に合格すると、合格証書を受け取ることができます。合格証書は無料です。それぞれの商工会議所によって、合格証書の交付の方法も異なります。
例えば、東京商工会議所では、全ての人たちに郵送されます。合格証書の発送期間や合格証書未着問い合わせ期間が決まっています。合格証書が届かなかった場合、問い合わせ期間を過ぎると、合格証書の受け取りが困難になります。
名古屋商工会議所では、団体申し込みでは、申込団体から受け取ることができます。個人申し込みの場合は、受験票を持参して、名古屋商工会議所で受け取ります。商工会議所まで行くことが、困難な場合には、郵送サービスがあります。郵送サービス申請書を郵送する必要があり、さらに手数料もかかります。
大阪商工会議所では、基本的に合格証書の受け取りは郵送です。団体で申し込んだ場合は、その団体に確認して下さいとのことです。
Ⅱ. 合格証明書
例えば定年後などの再就職をするため、簿記資格の合格証書が必要になったが、引っ越しによる紛失又は子育て期間中の紛失により見つからないというときは、諦めずに最寄りの商工会議所へお問い合わせ下さい。合格証書は再発行されませんが、合格証明書を発行していただけます。
有料のサービスですが、受験した商工会議所のみでなく、全国の商工会議所で日商簿記試験の合格証明書の交付してもらうことができます。
3. 日商簿記検定試験の過去の合格率のデータ
日商簿記検定試験の受験者数・合格率について、商工会議所のWebサイトでデータが公表されています
1級~3級と初級・原価計算の受験者数・実受験者数・合格者数・合格率が記されています。1級~3級の合格率のみ抜き出します。
回 | 1級 | 2級 | 3級 |
---|---|---|---|
143回(2016.06.12) | 10.9% | 25.8% | 34.2% |
144回(2016.11.20) | 9.3% | 13.4% | 45.1% |
145回(2017.02.26) | 非開催 | 25.0% | 47.4% |
146回(2017.06.11) | 8.8% | 47.5% | 50.9% |
147回(2017.11.19) | 5.9% | 21.2% | 40.3% |
148回(2018.02.25) | 非開催 | 29.6% | 48.9% |
149回(2018.06.10) | 13.4% | 15.6% | 44.3% |
合格率は、試験の実施回によって、かなりばらついていますね。実力ギリギリの勉強しか準備できていなかった人にとっては、受験する回によって、合否が左右されそうです。
別の見方をすれば、今回は惜しくも合格できなかった方は、次回もう一度学習することにより、上位の級の受験の時の実力を蓄えられたということです。上位級を受験しなくても、より時間を使って、簿記の学習をしましたので、脳に学習が深く刻み込まれているはずです。簿記の考え方は、これからも非常に役に立ちます。2級・3級ならもう一度トライする価値はあると思います。
1級については、特に若い方は、どういうキャリアを目指すのか、ご自分の強みは何かということを考えてから、再度挑戦するかどうかを決められることをおすすめします。
一般的に合格までには時間もエネルギーもかなり必要です。私は、4回目で日商簿記1級に合格できました。2年かかったという事です。当時子育て中で、何か資格を取りたいと考えていました。若いころと違い、子育ての息抜きのようなもので、簿記の学習がとても楽しかったのを覚えています。1級合格まで、頑張れたことが、その後の辛いことを乗り越える杖のようなものになったと思っています。
ただ、それぞれの人にとって、何かに頑張れる期間もチャンスも限られてもいます。1級の受験は、私にとって回り道だったことも事実です。
皆様が、より良い道の選択ができますことをお祈り申し上げます。