棚卸資産(たなおろししさん)
会計上は、棚卸資産とは、商品・製品・原材料・仕掛品等の資産で、売却を予定する資産や、事務消耗品等をいいます。貸借対照表上は、取得原価で表示されますが、時価が取得原価より下落しているときは、時価で表示します。取得原価と時価との差額は費用として計上されます。期末における評価損については、次の期首において評価損を戻し入れる洗い替え法と、戻し入れない切り離し法があります。
法人税法上は、棚卸資産は、商品・製品・半製品・仕掛品・原材料費・消耗品費などをいいます。販売を目的とするものは、不動産も棚卸資産としますが、有価証券は販売目的でも棚卸資産とはされません。
期末棚卸資産は、原価法または低価法により評価され、期首棚卸高と当期仕入高の合計から期末棚卸高を差し引いた額が売上原価として評価されます。低価法の場合、評価損に相当する金額は、翌期首に戻し入れを行います。