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受取手形(うけとりてがた)

 受取手形とは、商品の販売又はサービスの提供などの営業取引から発生する手形債権の勘定科目で、現金の代わりに受け取る証券のことをいいます。
 受取手形は、現金を支払うという約束を証券という形にすることで受け渡しをより確実にするために発行されます。代金取立てのほか、裏書により第三者に譲渡したり、金融機関で割り引いて金銭を取得します。
 信用取引で手形を発行しない場合は売掛金として会計処理します。受取手形は売掛金とあわせて売上債権と呼ばれ、貸借対照表上、流動資産に計上されます。また、法人税法上、貸倒引当金の設定対象となります。
 受取手形には約束手形と為替手形があります。約束手形は取引をする2者間で交換され、発行した者が手形に記載した期日までに現金を支払うことが約束されています。
 為替手形は3者間で用いられる手形方式で、手形振出人が支払人に、受取人への支払いを委託する手形です。振出人は受取人への債務と、支払人への債権があり、この債権債務を相殺する形式で為替手形を発行します。支払人と受取人は直接の取引はありませんが、為替手形のもと金銭の受け渡しをすることになります。

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