簿記講座・練習問題・解答解説は基本的に内容が対応しています。簿記講座を読んで理解したうえで、問題を解いて、解答解説で確認して下さい。
複式簿記とは、企業や個人事業主が経済取引により発生する資産・負債・純資産の増減を管理し、併せて一事業年度の収益及び費用を記録するための記帳方式です。現代社会において、複式簿記は、企業や個人事業主の日々の経済取引の記録に用いられ、決算日における財政状態及び一事業年度の経営成績の計算・開示に使用されます。
日商簿記3級は、日本商工会議所が主催する簿記の検定試験です。日商簿記検定は1級から4級まであり、最も受験者数が多い基礎的な試験が日商簿記3級です。日商簿記以外にも簿記検定はありますが、日商簿記が社会的に最も有名で評価の高い検定試験となっています。 日商簿記検定に合格して履歴書に記載することで、企業の経理部への就職又は転職が有利になることもあります。 また、簿記は税理士試験及び公認会計士試験の試験科目であるため、日商簿記は、これらの国家試験の受験を検討する場合の適性を考えるうえで重要な検定試験です。
簿記の勉強は仕訳に始まり仕訳に終わります。日商簿記3級試験に合格するためには、問題文を読んだ瞬間に仕訳が頭の中に思い浮かび、素早くかつ正確に電卓で計算して、解答用紙に正しい答えを記載できる必要があります。 それには試験の出題範囲の問題を網羅的に解いたうえで、苦手な問題を中心に何度も解くことが重要です。最後に過去問を制限時間内に解くことにより、試験傾向と各問題に対する時間配分の把握などに努めます。
大手資格試験専門学校が出版しているテキストと問題集を各1冊ずつ学習して過去問を解けば日商簿記3級の合格ラインに到達すると考えらますので、様々な参考書を中途半端に学習するのではなく、特定の大手資格試験専門学校のテキスト・問題集・過去問に絞って勉強すると効率的です。簿記の勉強は「習うより慣れろ」です。頭で丸暗記するのではなく、とにかく手を使って覚えて下さい。
複式簿記は、歴史的には、14世紀から15世紀のルネッサンス期においてヴェネツィア商人によって発明されたと考えられており、イタリア人数学者ルカ・パチョーリの著書「数学大全(ズンマ)」の中で紹介されたことによりヨーロッパ中に広まりました。日本では、明治6年(1873年)に福澤諭吉が日本初の簿記書である『帳合の法』を出版して紹介したことにより普及しました。